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01/08/2007

プライスコレクション「若冲と江戸絵画」

Pa0_0474お正月、九州国立博物館プライスコレクション若冲と江戸絵画へ行ってきました。これから見に行こうと思っている方のために、感想を書いてみたいと思います。

初めて伊藤若冲を観たのはTV東京の美の巨人たちという番組です。以前からこの番組のユーモアあふれる演出が好きだったのですが、若冲の放送は特に心に残りました。なぜなら、美術館の学芸員の解説ではなくて、絵をコレクションしている本人が出演していたからです。設定は日本からアメリカへのプライス邸へ、お盆の時に飾る茄子やきゅうりの牛や馬たちが、青物問屋だった若冲の絵を訪ねていくという演出でした。そこで若冲の絵をコレクションしている、プライスさんが「やぁ、君たちよく来たね」と出迎えるシーンに登場されており、ご本人からの若冲に対する解説、言葉に情熱を感じました。

若冲とプライスさんとの出会い・葡萄図のエピソードをNHKの番組でも見ていたので、この葡萄の絵からコレクションが始まったのかと思うと、実物に出会えて嬉しかったです。ごつごつしたつる、重なり合う葡萄の実、位置関係などどれをとっても正確に描かれているのに、芸術として本当に美しくて、技術者であるプライスさんが、惹かれた理由がほんの少しですがわかった気がします。

Img_9408展示方法も非常に興味深くて、特におもしろかったのが、光の演出です。一定の光源ではなく、時間と共に変化する光に対して、どんな風に見え方が変わってくるか…一枚の屏風がこんなにも表情豊かなものだったとは、初めて知りました。
江戸時代には太陽の光の移り変わり、ろうそくのともし火など、今より光に対して敏感だったのかもしれません。
展示を準備された方の創意工夫のお陰で、絵の違った一面に気がつくことができ、嬉しかったです。

展示を見終え、ポストカードや展示図録を購入していると、プライスさんご本人がサイン会をされていました。予想もしていなかったので動揺してしまい、自分の名前を書いてもらったのと“ありがとうございます”と伝えるのが精一杯でしたが、もっとお話しできれば“葡萄図の本物が見られて嬉しかったです。大切にされている素晴らしい絵を見せてくださって感謝しています。いつかアメリカへ行くことができたら、再び若冲に会いに行きたいです”とお伝えしたかったのに、きちんとお礼を申し上げられなくて、残念でした。

展示図録を読んでプライスさんをはじめいろいろな方たちの解説を知ると、また作品が違ったものにも感じられます。そして遥か昔、江戸時代の人々の技術力の高さに驚きました。
自然に耳をすませ、こつこつと何かを積み上げるような…現代に生きている私たちが、便利さと引きかえに失っている大切な何かを、昔の人は作り出していた気がします。
いろいろ考えさせられる、この展示を見ることができて、本当によかったです。

九博・若冲展HPはこちら
これからハガキで応募して公開イベントにも参加してみたいと思っています。

特別展もさることながら、常設の展示も面白いです。
以前、九博へ訪れた時の私の記事はこちらこちらこちら

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Comments

ご来館ありがとうございました。
特別展は2月6日から後期の展示もあり、平常展「文化交流展」も見どころいっぱいです。機会がございましたら、またどうぞお出かけ下さい。

Posted by: 九州国立博物館 畑靖紀 | 01/09/2007 at 20:09

a-carlさん、こんばんは!
きゅうはくって、できたばかりなのに見逃せない展示やってるんですね。
日本人以上に日本の美を追求してきたプライスさんのコレクション。

そのプライスさんがその場にいらっしゃるというのは知らなかったんですね?
思いがけず直接出会えて動揺する気持ち、わかります。
その場で言葉で伝えられなかったことを、このblogの記事で
読んでもらえたらいいですね。

Posted by: take1 | 01/10/2007 at 00:10

九州国立博物館 畑靖紀さん、はじめまして。

ブログれぽに参加させていただきありがとうございます。
本当は絵に対する感想も書きたいことがありましたが、
できるだけ、これから九博へ展示を見に行く方の邪魔にならないよう
展示作品の画像や感想は差し控えたつもりです。
(全体的に江戸時代の絵がこんなに色鮮であることや、猛虎図の毛並みの細やかさには鳥肌モノでした。)
とても素晴らしい展示でしたので、実物を自分の目で見ることが、何よりも大切だと思いました。
私のつたないレポを読んでくださってありがとうございます。

2月25日の講演会、おととい、往復はがきを投函しました。
くじ運が悪いので、はずれてしまうかもしれませんが
行くことが出来たら、畑さんの講演を楽しみにしております!

Posted by: a-carl | 01/10/2007 at 17:48

take1さん、こんにちは。

英語がもっと話せれば…と思う機会は何度もありましたが
感謝の気持ちを伝えられなかった時ほど
残念に思うことはありません。

プライスさんがこのブログをご覧になることは
おそらくないと思いますが
この気持ちだけでも届けばいいのになーなんて思います。
葡萄は私にとっても特別な植物なのです。
その一枚の葡萄図から始まったコレクションたち出合えて、嬉しかったです。

Posted by: a-carl | 01/10/2007 at 17:51

a-carlさん、こんにちは♪
美術館、長く行ってないです。

絵を観るにも、その時代背景や描いた人自身のこと、そしてコレクションした人の想いなどを感じながらだと、また違った良さに出会えるのですね。

プライスさんを前に緊張しているa-carlさんを想像して笑ってしまいました(^^)

Posted by: あばた | 01/10/2007 at 19:48

あばたさん、こんにちは。

ほんと、知らなかったので緊張&びっくりしましたよ。
知っていたらもっと何かお伝えできたのに、残念ですー。

私はたいてい美術館に行ってから
その作品について知ることが多いタイプなのですが
夏ごろに一斉にいつも見ている番組でとりあげられていて
たまたま目にしていました。

実は何も予備知識なしで、絵を見るのが好きなタイプです。
自分だけで最初に感じたことを
大切に出来たらいいなと思っています^^;
きっと予備知識が乏しいからですよね。。。

Posted by: a-carl | 01/10/2007 at 21:30

初めまして。九博のサイトからお邪魔しました。
丁寧な記述、リンクの貼り方などに感心しました。
私が若冲を知ったのも「美の巨人たち」でしたが、
ここまで詳しく覚えてはいませんので記憶力の
すごい方なのだろうと拝察いたします。

Posted by: Hiromix2004 | 01/20/2007 at 08:40

Hiromix2004さん、はじめまして!

お返事遅くなり申し訳ないです。
福岡空港に帰ってきたら、羽田より寒くてびっくりしています。

私は記憶力は良くないですよー。
でも、美の巨人たちの演出はたまにツボにはまることがあって。
芸術に関してうとい私ですので照れくささのため、
ついついこの番組にふれてしまいました。
(そうそう、私もEPSONからKIRINにスポンサー変更気になりました)

Hiromix2004さんのHPめちゃめちゃおもしろいですね。
言葉のセンスといい観察眼といい、とりこになりそうです。
後ほどゆっくりお邪魔させてください。

Posted by: a-carl | 01/30/2007 at 07:15

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